「シックボー」アジアで人気、日本にも馴染みの深い半丁賭博のような
アジアで人気、日本にも馴染みの深いSic bo「シックボー」
Sic Bo (シックボー)別名:大小 (タイサイ)はカードを使わないテーブルゲームの一つで、主にアジアで人気のゲームです。マカオや香港などのカジノではよく見かけますが、ヨーロッパ方面ではほとんど見かけないゲームです。シックボーの起源は中国といわれています。日本でも馴染みが深く、時代劇の半丁賭博ととてもよく似ています。半丁賭博ではサイコロは2つ使用しますが、シックボーでは3つのダイス(サイコロ)を使用します。
シックボーの歴史
シックボーの歴史は、古代中国が発祥と言われています。中国では大小または大細 (タイサイ)と呼ばれています。3つのサイコロを振り、その出た目の合計を予想するゲームです。シックボーの語源は、「貴重なサイコロ」という意味だそうです。シックボーは1900年代に、中国からの移民によりアメリカに持ち込まれました。そして1920年後にはアメリカのカジノで「チャック・ア・ラック」という名前で呼ばれ、ギャンブルゲームの余興のように楽しまれていました。このゲームは1940年代に中国本土からアメリカへの移民が増えた時期にゲームが本格化しました。そして1990年代に入り、中国が経済発展し、多くのチャイナマネーをもった観光客がラスベガスなどに大挙して訪れるようになり、アメリカでも普通に楽しめるようになりました。ヨーロッパでシックボーが知られるようになるのは2000年に入ってからです。現在でもヨーロッパではあまり見かけることがありませんが、中国、香港、マカオ、シンガポールでは多くプレーされています。
ルール
シックボーは3つのサイコロを振り、その出た目の合計を推測する単純なゲームです。
3つのサイコロの出目は合計216通り、賭け方の種類はルーレットと同じくかなり多くありますが、テーブルのレイアウトにすべて賭け方と配当が表示されているので、解りやすいです。
通常カジノではサイコロの出目に公正性を保つため、サイコロは閉じられた容器の中で振られます。ルールとしてはルーレットとよく似ていて、3つのサイコロの出目の36の数字を当てます。シックボーには3種類あり、それぞれオーストラリアタイプ、マカオタイプ、韓国タイプがあり、テーブルのレイアウトと配当率に違いがあります。
賭け方の例は以下の通り。
- 単に「大」か「小」かを当てる。ただし、ぞろ目は大にも小にも当たらないとする。配当2倍
- 出た目を当てるもので4から17まで。ぞろ目はハズレ。3と18は1と3のぞろ目なのでこの区分には含まれない。配当は出る目によって変化する。
- 3つのサイコロのうちの1つのサイコロの出目を当てるもので、シングルまたはストレートと呼ばれる。ぞろ目が出ると配当が上がる。
- 3つのサイコロのうちの2つのサイコロの出目を当てるもので、ダブルと呼ばれる。ぞろ目が出ると配当が上がる。
- ぞろ目を当てるものでトリプルとも呼ばれる。単にぞろ目が出るかどうかを当てるものと、ぞろ目の数字を当てるものに分かれる(エニートリプル)。ぞろ目の数字を当てるものの配当は最高の181倍。
それぞれの賭け方と当選数、配当の倍率を表にしてみました。賭ける時の参考にしてみてくださいね。
賭け方 | 当選数 | 配当倍率 |
大・小 | 105通り | 2倍 |
トリプル | 1通り | 181倍 |
エニートリプル | 6通り | 31倍 |
ダブル | 16通り | 11倍 |
トータル(4・17) | 3通り | 61倍 |
トータル(5・16) | 6通り | 31倍 |
トータル(6・15) | 10通り | 18倍 |
トータル(7・14) | 15通り | 13倍 |
トータル(8・13) | 21通り | 9倍 |
トータル(9・12) | 25通り | 7倍 |
トータル(10・11) | 27通り | 7倍 |
コンビネーション | 30通り | 7倍 |
ワン・ダイ | 91通り | 2~4倍 |
攻略法
攻略法といっても、サイコロの出目を操作することは不可能ですから、賭け方で勝ちの攻略をしてみましょう。賭け事などで当たる確率の平均のことを期待値といいます。言い換えれば当たる見込みのことなのですが、この期待値はシックボーでは2択の大小のときが一番高く、97.2%でこの時の配当は2倍です。一番低い期待値のトリプルでも83.8%でこの時の配当は181倍です。数字でみると、この差は低いようにみえるかもしれませんが、実際の所差は大きいです。
シックボーでは、ルーレットと同じ攻略法が使えますので、マーチン法や逆マーチン法などのクラッシックな攻略法も有効です。
結論
アジアを中心に人気のシックボーはルールも単純で賭けるだけなので、初めてでも敷居の低いゲームです。特にマカオやシンガポールなどのアジアのカジノではどこででも数テーブルはかならず設けてあり、その人気が伺えます。ラスベガスのカジノでも今ではどこででも見かけるようになりました。またオンラインカジノでもすべてのカジノではないですが、プレーすることができます。運がほぼすべてのゲームですので、メインとしてではなく、余興にプレーするのがいいでしょう。